地味な女のカナダ生活

カナダのトロント13年目になりました。ギリホリから始まり移民プログラムで移民をし,アラブ系カナダ人と結婚。今は4歳と1歳の子育て中です

カナダで困った事

今更ではあるがカナダには日本のように

ハンコも拇印もない

書類などにサイン(signature)をする時には自筆になる

カナダに来てからというもの、このサインを

何回も書いてきたがいつも思うことがある

カナダ人のようにスラスラとそして素早く書いてみたい

 

カナダに来た当時はこのサインに慣れておらず

戸惑っていた

一体サインはどうやって書けばよいのか

今のように簡単に調べることが出来なかったので私の疑問は膨れ上がった  

サインは署名よな、、

と自分のフルネームを書いていたのだが

周りを見るとほとんどの人がスピーディにサインをしている そのサインの数々を見てきて

私は思った

結構適当やん

サインの多くは一本線がくねっているぐらいにしか見れず、またサインした人の名前とどこにつながりがあるのか分からないものもあった

 

知り合いに一度この彼女のサインはどうやって作られたのか聞いた事があった

「どうもこうも思いつきよ Tsukiも候補だしたら?」

そんな簡単に思いつくわけがなかった

大切な書類たちにサインしていく事なので

真似されやすいサインは危険、作ったとしてそれを登録をするのか

と未知なるサイン事情に疑問が次々と出てくる

 

知り合いは私のちんぷんかんぷんな質問に

そんなに深く考えずとにかく候補を見つけたらというしかなかった

結局、考えれば考えるほどアイデアが浮かばず 

年月が経った

 

そして熊五郎に出会い、結婚、念願のマイホームを購入の際、この時になにかと書類にサインを求められた

その度に私はフルネームを書いていたのだが 

銀行員や不動産達からの

この女 サインが長すぎやしないか

と言わんばかりの無言のプレッシャー

熊五郎のサインは1秒ぐらいで終了するぐらいの簡素なものだった

 

そんな事もありオリジナルのサインを本気で考え始めた

簡単すぎず長すぎず

盗用されないように少し複雑のほうがよい

それでいてサラッと書ける感じ

 

できた

考え抜いたオリジナルサインは上記に当てはまり自分ながらに感心した

これでついに私もサラッとサインする人々の仲間入りと喜んだ

今まで早よサインしろと冷めた目でみた奴ら

見ておけと私はこの新しいサインのデビュー日を待った

 

しかし待てど全く訪れないデビュー日

 

そのまま月日が流れてサインの事など頭の中からすっかり消えてしまった

こういう時にその日はくる

「ではここにサインを」

「••••••••••••••」

はて、、、サイン、、、、

複雑に作ったサインを披露する時がやっと来たというのに 忘れた愚かな女が私だ

一生懸命思い出そうとすればするほど

なぜこの女、サインに時間かかる?

と怪しさが出てくる

 

私はペンを急いで走らせ

今まで使ってきたフルネームを書いた

焦っていてスピードがあった

この時私は悟ったのだ

長くても超早く書いたらいいのでは

 

それから私は複雑なサインをマスターするよりもオリジナルを早く書く練習を始めたのだ

 

「Tsuki 何しているんだ?」

「長いサインをどんだけ早く書けるか練習」

「•••••••••••」

「なんか言いたそうやな」

「いや グットラック」

 

地味にカナディアンに近づこうとしている

地味な女であるのは百も承知である

 

でも私は長いサインをマッハで書ける技を

マスターしたのだ

 

みなさんはどんなサインをしていますか