先週の寒さはなんだったのか、今日は20度近くまで気温が上がったトロント
という事でやっとこさ今年初の春コートを着た
軽量のコートに気持ちも軽くはなったが、Hunterのブーツを着た私自身が魚屋や漁師にしか見えないのと同様、あいかわらずトレンチコートが似合わない女が私である
そして着こなせないのを分かっていながらも
毎年わずかな可能性、いけてるんちゅうかと信じ着てしまう
しかし去年あたりから私は自ら自己申告するようになった
「Hello! !」
「Hi ! 刑事のTsukiです」
これで相手が似合わないトレンチコートを着た女になんとコメントしたらいいのか分からない状況を自ら自己申告する事で笑いに変えられる
一度は少しでも似合うように巷ではどのように着こなしているのか周りを参考にしたこともあった
ベルトはバックル?にがっちりはめるのでなく、軽く結んで無造作にサイドで結ぶ
どうしても抜けきれない
リゾートでバスローブ感よ
ならばベルトは後ろで結んでみては
ダッシュでホシを追いかけている刑事
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そろそろトレンチコートはやめようか
そう思った矢先、4歳の息子が今朝
「マミィ、ぼくこれ好きだよ マミィクールだよ」
周りにどう思われようが自分の息子にクールと言われた瞬間、私は今年の春もこのトレンチコートでいく事を決定した
滅多に地味な私の服装を褒めない息子に褒められ私は心底嬉しかった
気分もそして天気も良く、息子を幼稚園に送ってから娘とバスに乗り買い物へ行った
するとある停留所でバスが止まり乗客が乗ってきたのだがその乗客の老人と私はおそろになった
じぃさんもトレンチコートを着ていたのだった
しかも同じスタイルの同じカラー。。。。
「じぃさんよ 頼むから横に座ってくれるなよ。。 うちらが2人並んだらなんかネタを披露しなあかんくなるで〜」
バスの中であんなに緊張した事はいまだかつてあっただろうか。。。
それにしてもあのじぃさん なかなかの着こなしを披露していたのである
バスの窓に映る自分と綺麗に整えられたじぃさんの髪を見て私は気づいてしまった
もしやこの地味な髪型のせいではなかろうかと
中途半端な位置で後ろにまとめた髪型を変えれば良いのではと。。。
バスを降り束ねたゴムをほどき長い髪をかきあげた私は刑事に見えなくなったが
80年代から90年代のトレンディドラマに出てきそうな女になっていたのである。。。
一体全体どうしてこうなるのだろうか。。