よく日本食を紹介する番組で出てくる
たこ焼き
関西人は一家に一台たこ焼き器があると巷で言われているが私の実家でもたこ焼き器があり、今日はたこ焼き!と母から聞いた時は心底嬉しかった
そして父親が素早い動きでまん丸いたこ焼きを作る姿は幼い頃の自分にはマジシャンのように写っていた
マジシャンが作った丸々に出来上がったたこ焼きをソースで食べたり、出し汁に浸して食べたりしたものだった
特にたこ焼きの中に入っているタコは格別だった いつもより多く入っていると得した気分になったり、タコが余るとたこ焼き器にタコを入れ醤油を浸して焼いて食べていた
これが楽しみでもあった
日本では身近にあったたこ焼きもカナダに来てからというもの食べる機会がなくなり、気がつけば最後にたこ焼きを食べたのは13年前
タコ自体最後に食べたのがいつだったか思い出せない状態である
最近息子がよく見るPlanet Earthの番組の中で
巨大タコが産卵をしてそのまま生き絶える話があったのだがその巨大なタコを前に息子が
「マミィ、タコは人を食べるの?」
と聞いてきた
「タコは人を食べんけど人はタコ食べるで
マミィもタコ食べるで」
それを聞いた息子は
「マミィ 全然おもしろくない」
私が冗談を言っていると思ったようである
熊五郎はタコは食べないと言うか食べた事がない食べず嫌いである
理由はタコの吸盤。。
テレビの画面いっぱいに映し出される吸盤を見ていると熊五郎の理由が分かるような気がした
一体どこの誰が初めてタコを食したのであろうか??
よほど空腹だったに違いない
そんな事を考えてる間にもモンスターにしか見えないタコをまさか自分の母が食べているのに
相当なショックを受けた息子
「マミィがモンスターみたいなタコを食べてるなんて、、、」
繰り返し言われるこの言葉と目の前でクネクネしているタコを目にすると段々と気持ち悪くなってきたのである
この感覚はまさにウナギ同様。。ウナギが好きだったが、ヘビにしか見えないとウナギ嫌いの人に言われて以降ウナギが食べれなくなった単純な女が私である
今まさにタコが同じ道に進もうとしているのを必死で止めようと父親が作ってくれたたこ焼きを思い出している純関西人の私である
見た目で判断したら
あかん