地味な女のカナダ生活

カナダのトロント13年目になりました。自力で移民してアラブ系カナダ人と結婚。今は5歳と2歳の子育て中です

レディオ体操

夏休みに入ってから息子をサマーキャンプに送り出した後、娘と近所を散歩するのが日課になっている

 

あっという間に終わってしまう夏を出不精だった私も今年はカナダ人同様満喫しているのである

特にルートは決まっていなく、娘が行きたい所をテクテク歩いているのだが、なぜか娘が行く先はいつも決まっているのである

 

娘が毎朝たどり着く場所はちょっとした広場で

そこには10人のおばさま達が太極拳(タイチー)をしている

夏休み開始3週間になるが毎朝同じメンバーで同じ時間に開始されている

 

最初見た時はタイチーやっとるんかぐらいだったが、このおば様達は趣味を超えていたのである

チャラ〜ン チャ〜ラ〜 チャラチャラン〜

キョンシーが出てきそうな音楽が始まった途端におばさま達は本気だった

 

一通り終わると少し休憩が入り次は扇子の舞

真っ赤な腕の長さぐらいある扇子を動きが止まる前にバッサー 向きを変えてバッサー

このバッサーが結構スッキリする音を出すものだから私はずっと見ていた

 

扇子の舞が終わると、おばさま達疲れるどころか次は剣の舞を披露

 

これを毎日、欠かさずしているのである

それをまた欠かさず毎日見ている私と娘におばさま達も気づかないわけはなく、最近挨拶をするようになった

先日、たまたま休憩の時に横切りその時に少し話をした

 

おばさまの1人は可愛い子犬がいて、

(多分娘はおばさま達の華麗な太極拳よりもこの子犬が気になっているのは間違いない)

娘が指差していたのをおばさまが見て

「この子犬は中国語わかるのよ」

と私が中国人であると思ったようである

 

どうするものか、、、皆の目がこっちを見ている

これは私に中国語で話してみろ

との事なんだろう。。。

 

シェイシェイ(謝謝)

 

私は期待する子犬に向かってとっさに出た中国語を披露

場が固まった

 

 

全く反応を見せない子犬に

お前は何を言っているんだ

と言わんばかりの顔を見せるおばさま達

 

私は日本人です。。。

 

最初に言っておけば良かった

 

ほとんどのおばさま達は中国人だったが中に1人だけアフガニスタン出身のおばさんがいたのだが、まれな質問がきた

「日本人は何色が好きなの?」

今まで様々な日本人は?質問をされてきたが

色を聞かれたのは初めてだった

 

日本でのラッキーカラーなどあるのであろうか

 

今まで考えもしなかったし聞きもしなかった

そもそも色に興味がない私に答えられるわけもなかった

 

「中国はね〜よ」

 

こんな私でも想像はできた  中国の新年は赤まみれだからだ

 

はお祝い事に使われる いわばめでたい色なのよ」

と自前の真っ赤な扇子を昔のディスコのお立ち台にいたギャルごとく振り回していた

 

「でも犬はね、が嫌いなのよ」

 

確か犬って人間ほどの色覚はなかったような。。。 

いまだかつて犬が赤を怖がる所を見たことがなかった

 

バッサー バッサー

 

自分の子犬の向けてマハラジャダンスするおばさんは子犬じゃない私ですら怖かった 

 

そんな中いきなり

アフガニスタンではね、皆はが嫌いなのよ」

赤色を褒めたたえるおばさま達の中からよくぞ言えたものである

 

は血の色 私の祖国はご存知のように血で染まった時期があったの」

 

•••••••• 分かった、、、もうやめとけ

 

血を見たくないから人々はを嫌ったのよ」

 

全員沈黙

 

リーダーのおばさまが、続きを促してくれなかったら、、私がまとめのコメントを出さないといけない羽目になっていただろう

 

このようになかなかインパクトがあるおばさま達なのだが、私は彼女達だけが気になるのではなく、これまた毎日欠かさず近くのベンチにいる

インド人夫妻も気になっているのである

 

このインド人夫婦、太極拳を私のように見ているだけではなく座りながらヨガをしているのである

初めはこの夫婦は彼女達の真似をしているのかと思ったら全く違う動き、ヨガの動きなのである

 

ほかにもベンチがあるのになぜ彼女達の近くにいつもいるのか?

 

最近判明した

彼女達が欠けているミュージックに合わせて

ヨガをしているのである

太極拳とヨガのコラボである

ちょっと得した気分である

 

こういう風景を見ていると、そういえば幼い頃夏休みと言えばラジオ体操だった

彼女達のように毎朝同じ時間に広場に集まっていた

 

正直、休みなのに早起きしてまでラジオ体操なんてなんでしなあかんのか文句たらたらだった

ラジオ体操を半ば無理矢理に行っていたのは

ハンコをもらいたかっただけであった

 

あの時は幼かった

エネルギーに溢れていたし身体も自由に動いた

 

ラジオ体操なんて数十年していない

だがおばさま達を見ているとあのラジオ体操の

始まりの音楽が頭の中に回った

 

びっくりした事に数十年もしていなかったのに身体が所々を覚えていた

幼い時はダルかったラジオ体操が今してみると

身体はガチガチだが気持ちが晴れ晴れした

 

何この ラジオ体操の魅力

 

私は調子にのり

腕を前で交差して空を見上げる体操をそれは

ミュージカルに出てくるヒロインごとく羽ばたいた

 

最高やん!

 

ヒロインごとく笑顔で前を向いた瞬間

 

見てはいけないものを見てしまったが

今更見ていないよという顔ができない状況

息子のクラスメートA君のお父さんが目の前をHiと軽く挨拶し足早に去って行った。。。

 

私は新学期からミュージカルというあだ名になるのだろうか。。。

 

ちゃうんやで〜

これは日本では有名なラジオ体操やねん

ラジオ体操

レディオ体操

レディオ エクササイズ  ベリーフェーマス

なんです

 

1人ラジオ体操の壁は厚かった。。