熊五郎がコメディショーを見て半泣きになり笑い転げているのを長年解せなかったが
最近になってやっとカナダのコメディショーでクスッと笑える自分がいる
私は関西生まれの関西育ち
2人でやり取りする漫才を見て育ってきた
そこにはボケとツッコミがあった
カナダのコメディショーと言えば大抵1人舞台
1人で延々と喋り続ける
「そろそろ ドカンとオモロイこと言うんやろ〜さぁーこい!」
と期待しても、終わってしまうのだ
でも観客は手を叩いて笑っている
自分の英語力の無さに落胆していたのだが
英語を聞き取れるようになっても笑いのツボが全く分からなかったのである
最近になってクスッと笑えるようになったのは
ボケとツッコミ、オチに関して過大な期待をしなくなったからだ
関西人が2人揃えばいつのまにかボケとツッコミの役割に分かれると聞いた事がある
もちろん人それぞれだと思うのだが、漫才ブームだった私が高校生の頃、実際私の周りは恋とかそんな話はどうでもよく昨日のテレビの〇〇の漫才について熱く語っていた
オシャレや恋バナより漫才の真似を披露しては
大笑いしていた
ある日私は友人の一言に衝撃を受けた
「Tsukiってボケ専門やな」
その時まで私はダウンタウンなら浜ちゃん的存在だと確信していたからだ
私をボケ専と呼ぶこの女、、、あたしゃがボケならあんたはボケの女王やろ
と心底思っていた
が、、、、、歳を取ると自分を客観的に見ることができるのか
彼女の言ったボケ専はその通りと認めざるを得ないような出来事が多々あることにやっと気づいた
自分はやっぱりボケ担当やったみたいやわ
という話をアラブ人熊五郎に相談すると
言っている意味がサッパリ分からないけど
要するにTsukiは馬鹿って事なのか!?
僕はそう思わないよ
と本気で慰めてくれたのである