地味な女のカナダ生活

カナダのトロント13年目になりました。自力で移民してアラブ系カナダ人と結婚。今は5歳と2歳の子育て中です

空手

元仕事場の次女が空手を習い始めて一年半

帯の色が黄色になった彼女は週に2回、結構本気で空手を習っている

 

先日、私が彼女の空手を迎えに行く事を頼まれて道場に行ってきた

 

道場に入った途端に威勢の良い日本語が聞こえる

「はじめっっ」

「はい!」

「イチ、ニィ、サン、シィ、、、、やめっ」

 

なまってるけど、、妙に嬉しくなる日本語を聞きテンションが上がった

保護者は、生徒達が集中できるように待合い室で待機するのだが、ある場所だけチラッと中を拝見できる場所がある

 

今まで色々なクラスを見てきたけど、こんなにまとまりがあるのはこの空手クラスだと思う

私語は一切なく先生も生徒も集中

道場の出入りの際は皆が丁寧におじきをしていた

 

実はこの空手クラスに通い、次女の母親は次女が辛抱強く、集中、礼儀が正しくなったと言っていた

そして日本語も覚え、日本語の数字も30まで読めるようになった

チラッと見えた次女は真剣そのものだった

この瞬間から私は息子に空手教室を探そうと決心した

 

道場の待合い室は、ちょっと無理やり日本(中国?)が漂っていた

私の中では習字で一筆書かれたものが

壁からぶら下がっているのみのイメージ空間だが

今から田んぼへ収穫にいくのか謎のトンガリ帽子や坊さんの置き物など不思議なものが結構置いてあった

でもカナダ人からするとあのカナダで見ることのない飾り物達は魅力的に見えるのかも知れない

 

飾り付けを眺めていると、男性が微笑みながら登場

「ハローセンセイ」

と待合い室で待っている親達は、このセンセイの元へ

 

どうやら道場の責任者?もしくは師範?なこの男性

道着ではなく、和服?を着ていたセンセイ

あっ俺スターウォーズに出てたよ

感でいっぱいだった

 

稽古が終わり道場から出てきた子供達はさっきからの緊張感か取れ一気に待合い室は賑やかになった

そんな中、私が迎えにくる事を知らなかった次女は私を見て驚き

「センセイ、彼女は私の元ナニー!」

と紹介

「Tsukiは日本人で、お父さんは空手のブラックベルトなんだよ!」

前にサラッと私の父が空手をしていた事を話していたのを覚えていたらしい次女

 

皆の視線が一斉に私に集中した

この女、空手を極めているのでは

とでも言い出そうだった

 

えっっ なんかしなあかんのか?

 

そんな空気だった

凄いのは私の父で私ではない

 

「はじめまして。。」

 

と軽くおじきした。それしか私に出来ることはなかった。それなのに

 

「おーーーはじぃめぇ ますぃてぃ」

センセイがめっちゃ笑顔で返してきた

 

そしてはじめまして、この一言だけでこんなに周りの視線が集中するのは初めてだった

そして

「日本語で100はなんていうの?」

と子供達から日本語の質問ぜめにあった

 

皆が日本語に興味をもってくれているのは嬉しかった。嬉しかったが、、、、

 

ウチ、ベタな関西弁しか喋られへんがな

 

標準語を考える間がニセ日本人と思われないようにそそくさとその場を退散した

 

家に帰り、次女の空手レッスンが私と長女に早速行われた

 

「コシュコー!!」

 

 

次女はまっすぐ立っていた

それが気をつけという事を言っているのはすぐ分かったが

 

「コシュコーじゃなくキヲツケやで」

 

キヨヒコー!

 

私、あの教室で日本語教えられるかも知れん