地味な女のカナダ生活

カナダのトロント14年目になりました。自力で移民してアラブ系カナダ人と結婚。今は5歳と2歳の子育て中です

狙いはズラすといいらしい

1週間前にそれは現れた

ハエほど大きくはないが明かに目に止まる数匹のコバエ

カナダではフルーツフライと呼ばれている

 

一体どこからかやってくるのか分からないが、

常温に置いて熟した果物があれば必ず現れる厄介な虫である

 

どうやら今回のターゲットはトマトとバナナだったみたいでそれらを無くすと数匹いたフルーツフライが一匹になったのだが

この一匹がなかなかの奴で目の前を堂々と飛んで来るのになかなか捕獲できないのである

 

仲間達は消えたのに、なぜにまだ居座ろうとする?

 

かなり素早い逃げ足を持つこのコバエ

よく見るとフルーツフライにしては少し大きく、出没場所はキッチンではなく至る所に現れた

 

家族総勢で捕獲作戦が繰り広げられたのだが

全敗

 

ある夜は、いい加減腹が立ってきた熊五郎と共にリビングを暗くして懐中電灯でおびき寄せ作戦

 

「うちらの気配は消さなあかんねんで。とりあえず無言で」

 

•••••••••

 

だいぶ時間が経って、バカバカらしく思い始めた頃、奴は飛んできた

熊五郎に相槌を打ち一発でしとめようとした所、気配を感じたのか光から遠ざかったのである

 

「おい!Tsuki!!! 見えなくなったぞ!!」

 

本気でバカじゃないのかとお互いに気づき、この日を境に無理やり捕獲を諦める事にした

 

寿命がきたらその時やろ

 

それからというもの、このコバエが視界に入ろうと

 

おっ来たか。今日はジグザグ飛びですか

トイレだけはプライバシー厳守でお願いしますよ

 

など、一方通行だが友情を育んできた

 

それなのに、、、昨日

晩ご飯を作っている時にいつものように近くで飛んでいたのだが、、、

全然捕まえる気もなく、さりげなく当たりもしない場所で手を払う真似をしたらなんと

命中してしまった

 

いつもの手の動きを分かっていたコバエはいつものようにくるだろうと避けて逃げたらそこにはあるはずのない手があったってな所だろう

 

「Ohhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh」

 

「マミィどうしたん?」

 

「コバエ、、、叩いてもた」

 

「えーーー!! 捕まえて外に逃がすって言ってたやん。マミィなんて事を」

 

「ごめん。。。」

 

ティッシュに横たわるコバエ

 

「コバエ ほんまごめんやでーー!!」

 

こうしてコバエと悲しみのサヨナラをした

 

この後、熊五郎に本気で心配された私だった